活動報告
2019年度成果報告
システム研究会の各分科会が取り組んだ1年間の研究成果を掲載します。
2020年7月10日に8分科会がオンラインで成果を発表しました。
発表の様子を次のページでご覧いただけます。
●2019年度システム研究会 成果発表会(ビデオ)
- 1)関西地区分科会
- 2000年に日本テレワーク協会が設立され今年で20年が経ちます。働き方改革の提唱や、東京五輪・大阪万博中の通勤対策、自然災害時の業務継続の必要性など「テレワーク」の認知度は徐々に高まっています。その反面、総務省の調査では普及率は19%と思いのほか進んでいません。
本分科会では、テレワーク制度の導入率向上を目標に、普及の妨げとなる課題の調査を行い、対策をガイドラインとしてまとめました。当ガイドラインが会員企業各社の制度導入の一助になれば幸いです。 -
添付資料(906KB)を見る / 添付資料2(193KB)を見る / 添付資料3(353KB)を見る
- 2)ユーザ主導のAI活用を研究する分科会
- 日常生活の中でAIを活用できていますか?AIという言葉をここ数年で耳にする機会は増えていますが、難しさを感じていませんか?昨今、AIはビジネスだけでなく、コミュニケーションや健康、教育など様々な分野で注目されています。しかし、AIってそもそも何?どんなサービスがあるの?と思う方も多いのではないでしょうか。そこで、本分科会ではAIをもっと身近に、わかりやすく理解してもらえるようなコンテンツを作成しました。本発表を見終えた皆さんは、AI活用のはじめの一歩を踏み出すことができるでしょう。
- 3)東北地区分科会
- 小学生の子どもをお持ちの方は「子どもの安全・安心が第一」と、お考えではないでしょうか?子どもが安全に学校に通い、無事に帰ってきてくれることは、親御さん共通の願いだと思います。今日、核家族化や共働き世帯の増加、地域コミュニティの希薄化で、人の目だけでは見守れない状況です。スマホを活用した対策もありますが、SNSを悪用した新たな犯罪等の問題が生じています。そこで私たちは、IoTが子どもの安全に寄与できるのでは?と考え、IoTデバイスを用いた見守りソリューションを企画しました。今回作成したソリューションをご紹介させていただきます。
- 4)働き方改革へ貢献できるICT技術を考える分科会
- 働き方改革関連法案が施行された今、働き方改革は各企業で重要課題として取り組まれています。しかし、次々と新たな技術が生まれる中、働き方改革のために今現在開発している技術は、導入時には古い技術となってしまうのではないでしょうか。
そこで私たちは、次世代で主流となる技術に目を向け、最新技術と各企業が抱える課題を組み合わせ、新しい価値を提案する「未来の働き方提案サイト」を作成しました。2037年のニッポン。働き方改革が謳われるようになってから20年。私たちの働き方はどのように変化しているのか、一緒に未来を覗きに行きましょう。 - 5)システム開発の実践にチャレンジする分科会
- 日本では、年間約600万トン以上の食品ロスが発生しており、大きな問題となっています。日本政府は2019年に「食品ロス削減推進法」を公布・施行しており、今後、国全体での対策が加速することが見込まれます。
そこで本分科会では、食品ロス発生の予防・削減に役立つECサイトの開発に取り組みました。
今回の開発では、開発環境に不慣れであったり、開発経験が全くないメンバーがいるなかで、どのようなモノが出来上がり、どのようなコトを学び得たのかを発表させていただきます。 - 6)APIエコノミーで生まれる新しいサービスを研究する分科会
- 皆さんは、API(Application Programming Interface)と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?近年、既存のサービスやデータをAPIで繋ぎ、新たなビジネスや価値を生み出す「APIエコノミー」が注目されています。今後一層の複雑化・曖昧化が進む社会のニーズに対し、APIを活用することで、どのように応えることが出来るのでしょうか?
本分科会では、身近なテーマから課題を設定し、その解決に挑戦することで、APIで繋ぎ合せたデータが生み出す新たな可能性を探りました。1年間の集大成をご覧ください。 - 7)企業の情報セキュリティを考える分科会
- 企業が取り組むべき情報セキュリティ対策は、新技術への対応が望まれています。新技術の中でも特に注目され、導入する企業も増加傾向にある「AI」。今後さらに普及し、重要な決定へ関与することが予測されていることから、誤った判断がされないような、情報セキュリティ対策が重要となります。
本分科会では、総務省が策定した「AI利活用ガイドライン」に記載されている10原則を基に、情報セキュリティ対策項目を確認できるチェックリストを作成しました。このチェックリストが、企業のAI活用におけるセキュリティ向上の一助になれば幸いです。 -
成果報告書(PDF 1.82MB)を見る / 添付資料(PDF 1.85MB)を見る
- 8)中部地区分科会
- 近年、動画サイトはテレビの代替、企業の販売促進、職業としての利用など、影響力が年々大きくなっていることはもはや周知の事実かと思います。そこで、本分科会では、再生数が稼げる動画とはどのようなものか議論し、その中でサムネイルとタイトルに再生数の相関があるのでは、と仮説を立てました。人の主観によるサムネイルを評価する先行研究はありましたが、我々はAPIを利用し機械的に取得した動画情報と画像情報を元に定量的な相関をとりました。再生数が稼げる動画とはいったいどんなものか、今回その結果を報告いたします。
2018年度成果報告
2019年3月8日に8分科会が成果を発表しました。
- 1)RPAを活用した働き方改革を考える分科会
- みなさんの職場では、働き方改革は順調に進んでいますか?昨今、生産力を高めるための手段として、RPA(ロボットによる業務自動化)が注目を集めています。しかし、RPAの導入で業務効率化が図られ、企業にメリットがあったとしても、導入に際しての作業が発生するため、従業員にとってはメリットばかりではないと私たちは考えました。企業と従業員がWin-Winの関係でないと、本当の働き方改革とは言えません。そこで、本分科会ではRPAが働き方改革に有用かどうか従業員目線を含めて検証し、Win-Winの関係を築くための施策を考案しました。
一年間の研究成果をご覧ください。 - 2)ブロックチェーン活用研究分科会
- みなさんは、「ブロックチェーン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。昨今、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく流通や医療、芸術などさまざま分野で注目されています。しかし、ブロックチェーンってそもそも何?どんな特長やメリットがあるの?と思う方も多いのではないでしょうか。そこで本分科会では、まずその疑問を解消しました。そしてブロックチェーンの特長の一つである「情報共有の容易さ」に着目し、多くの企業で課題となっている人材のミスマッチに立ち向かいました。ぜひその勇姿をご覧ください。
- 3)IoTのセキュリティを研究する分科会
- IoT機器の分野は最近成長が著しく、AIスピーカをはじめとする情報家電を日常生活で使用する機会も増えてきました。
それに合わせて、IoT機器を標的とした攻撃も増えると予想されています。IoT機器ベンダはセキュリティ対策を講じていますが、一般ユーザが無策であればリスクが高まります。しかし、一般ユーザが行うべきセキュリティ対策はあまり知られていないのが現状です。
本分科会では、セキュリティ知識に自信がない人たちのセキュリティレベルの向上を目的とし、IoTセキュリティ対策を効果的に周知する施策を提案します。 -
成果報告書(PDF 4.91MB)を見る / 添付資料(PDF 653KB)を見る
- 4)関西地区分科会
- みなさんは、旅行先や外出先で時間を持て余し、どこへ行き、何をすればいいか迷ったことはありませんか?そんな時、
観光パンフレットを見たり観光案内所へ行ったり、インターネット検索に時間を費やしたりすると、楽しむための貴重な時間を無駄にしてしまいます。
本分科会では、クラウドサービスやビックデータ等のIT技術を活用し、ちょっとした空き時間を有効活用するために、現在地周辺のおすすめスポットを教えてくれる、提案型の『スマホ用おでかけアプリ』を開発しました。
新たなおでかけのお供を模索したアプリ開発の成果をご覧ください。 - 5)システム開発の実践にチャレンジする分科会
- 今日、「働き方改革」や「業務効率化」を推進する会社が増加傾向にあります。プライベートを充実させることができる一方で、余暇をどう過ごすべきか困る人も多くいるのではないかと推測されます。それと同時に、30代〜40代は身体機能に変化が生じやすく、健康が気になり始める年代です。そんな彼らに、私達が余暇を楽しく健康に繋げるためのWEBアプリケーションを提供します。ただ、このシステム開発に挑んだのは、JAVA開発経験どころか、システム開発経験すらない人が過半数を占めるメンバーでした。そんなド素人の私達が、どのような創意工夫を凝らしてシステム開発に挑み、何を学んだのか、発表させていただきます。
- 6)UXD活用研究分科会
- UXDとはどのようなものかをご存じでしょうか?近年では似通った製品やサービスの流通に伴って、UXD(User eXperience Design)を採用するケースが多くなっています。UXDはユーザーの体験をデザインするための手法ですが、インターネットや書籍等で得た知識だけでは実際の業務に活用するのは難しいのではないかと思います。
本分科会では、UXDがどのような手法なのかを皆さまにも体感していただき、さらにUXDは皆さまの身近な業務においても適用できるものであることを知っていただきます。 - 7)東北地区分科会
-
1年間で150時間、いったい何の時間だと思いますか?これはビジネスパーソン1名が調べものに費やしている時間です。
時給単価3,000円とすれば、年間で450,000円もの経費をかけて調べものをしていることになります。これを社員数で乗ずるとただ事ではありません。この問題を解決するには、必要なものを迅速に見つけることができる検索ツールの開発が急務です。
あのファイル、あの書類はどこにあるのか、これを一つの検索窓から容易に見つけることができたとしたら、この大問題は解決に向かうのではないでしょうか。私たちはそのようなアプリケーションを作成しました。このアプリケーションが、各社の業務効率化、経費削減の材料になれば幸いです。 - 8)中部地区分科会
- 私達は集中について、あまりよく分かっていません。後から集中していたと感じることはあっても、客観的に集中しているかどうか判断するのは難しく、当事者ですらほとんど自覚できていません。そこで、本分科会では集中しているかどうかを他者からも分かるよう、可視化出来ないかと考えました。調べていくうちに集中している人が意外と何らかの行動をとっていることがわかり、それを統計化することで集中を可視化出来るのではと研究を行いました。
今回はその成果を報告します。